ケイ素とはなんでしょう?
『ケイ素』をご存知ですか。今すぐ、学生時代の元素表を思い出してみてください。
学生の方は、化学の教科書を開いてみてください。
ケイ素(珪素・硅素)は、元素記号は Si ・原子番号 14 の元素です。
『水素』や『酸素』なら知ってるけれど…
と化学に苦手意識がある方でも、「シリコン」の別名ならお聞きになったことが、きっとあるはず。
キッチン用品を中心に生活雑貨で多く使用されているシリコンは、このケイ素のゴム弾性を活用したものです。
そればかりか、ケイ素は地球大気中では酸素に次ぎ二番目に多い元素で、鉄(Fe)・カルシウム(Ca)・マグネシウム(Mg)といった有名処を抑え、土や岩といった地殻ではもっとも含有される鉱物(ミネラル)の一種となっています。
また、ケイ素は単独では地球上に存在せず、他の物質と結合します。特に酸素との相性が良く、「ケイ酸」という結合物で用いられます。
宇宙全体をみると一番多いのが水素、地球大気中に最も多く含まれるのが酸素ですから、酸素と結合しやすいケイ素は地球そのものの主要な構成元素と言えるでしょう。
ケイ素は鉱物(ミネラル)の一種と先ほど述べましたが、元々は太古の藻類が化石となってできたものと言われています。
藻類は主に水中に生息する藻などの生物で、地上生物同様に光合成をするという特質をもっています。
これら藻類の中の珪藻と呼ばれる植物性プランクトンが、長い時間をかけて海や湖の底で化石となり、ケイ酸という透き通ったガラス質の結晶へと変化していきました。
鉱石の中のきらきら光る結晶がケイ素と言うわけです。
2016年10月29日